■近畿弥生の会

「さんだムラ」だより20051020(赤米田・初夏編)


1 赤米田のようす:田植えは5月下旬。今回は前作の麦刈り取り後、管理機(小型の耕運機)でさっと荒起こしをして、実験的に代掻きなしで田植えをしました。
 水を張らずに田植えをするという暴挙?!を敢行しました。代掻きをせず直田植えをしたため、土の均平が不十分でした。田植え後、水を張ると水田内に島状の高まりが出現。



2 草を抑えるために、深水管理を目指していましたが、保水(水もち)は代掻き田に比べ、すごぶる不良。6月中旬までの水不足も相まって、中途半端に水が入り、それまで乾いた麦畑で眠っていた草の種が勢いづき、どっと繁茂。
 初期成育では草に負けてしまいました。水田内の草むらは、水が行き渡っていない「島状高まり」。ひょっとすると、初期農耕の水田の姿はこうだったのかなあ・・。などと草取りに精出しました。



3 7月小川探検の一コマ



4 6月水源の”井(ゆ:井堰のこと)で出会ったヒキガエル君。



5 5月シュレーゲル青蛙の卵発見。陸上に産卵する蛙として、樹上に産卵する森青蛙はよく知られていますが、シュレーゲルも実は陸上に産卵します。けれども、水辺に近い地上に産卵するため、あまり知られていません。近年、圃場の畦のコンクリート化などで、産卵場所が少なくなり、生息数が激減しているそうです。



6 8月。すっかり虫にやられてしまいました。



7 蛾ですね、これは。大量発生しました。でも、防除せず放置しました。
他の品種の田への波及も懸念しましたが、コシヒカリ(早生)は、この時期には、すっかり穂が実っている状態で、心配ありませんでした。



8 10月ようやく実りました。途中、虫にやられましたけど、完全復活しました。悪条件にもよく耐えてくれました。写真は赤米。


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9 かおり米(みどり米:とも)



10 黒米(紫黒米:とも)



11 秋の赤米田のようす。田の水持ちが悪いので、10月11日現在まで水を入れておりました。



12 水が少ないので、そんなに大きな水路に見えませんが、畦の上幅で測ると1メートルの水路になります。
 水田遺構でみられるこのクラス(規模)の水路の実態は、水量が少ない時期はこんなようすだったのでしょうか。



13 川からいろいろな生き物がやってきています。わかりくにいですが、ハヤの稚魚が沢山泳いでいます。
 他には、蛙はもちろん、亀、カゲロウ・トンボの幼虫も多くいます。水を落とすときに、また川に戻るようになんとか工夫したいと考えています。

「さんだムラ」だより

山さんが自然に囲まれて家族と暮らすため、山里に移り住みました。
もちろんお米も作っています。
このページでは山さんから送られてきた画像を掲載し、山さん一家の生活の一部を紹介します。

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