■近畿弥生の会

「さんだムラ」だより20090714(7月)


1 7月の水田
 梅雨の合間の晴れ間と風がさわやかな今日このごろです。
 今年の初夏は雨が少なくて困りました。
 ようやく梅雨らしい天候となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 年の5月6月は、いろいろな生き物がわが家をおとづれました。
 そのなかから、少し紹介をしましょう。



2 田の草取り
 田打ち車という器具を使って5月の田植え後、毎週、稲株間の草取りをしました。
 この田を全部するのに最初は、8時間かかりましたが、要領がわかって来ると、ほぼ3時間できるようになりました。
 泥のなかで、フルマラソンのジョギングをするような感覚です。
 最近メタボ気味のお腹は、しかし・・減りませんでした。



3 田打ち車の詳細
 使用したのは、戦前の民具、兵庫県加東郡小野町藤井工作所昭和1*年*月製造「藤井式ライト號」。取っ手が壊れて捨てられていたものを修理して使用。
 条間2連型。押すと写真の爪付きの車が回転して泥を攪拌、草の芽を泥の中に埋め込む。
 また、芽が出かけた草の種に泥がかぶって出にくくするという、単純なもの。
 今年はこれのお陰で、草を大分、抑えることができました。



4 コガモ
 一年中、田に水を張っていると、秋からずっと5月いっぱいまで、田んぼにカモが来ておりました。
 多い時には10数羽にもなり、夜中、「ガアガア」とにぎやかに言っておりました。



5 ヤマガラの雛
 5月の最後に嵐がきまして、翌朝、家の裏に3羽のヤマガラの雛が落ちておりました。
 きっと、巣が吹き飛んでしまって、納屋の陰で嵐をやりすごしたのでしょう。
ずぶぬれで、蛇や我が家の犬に食われては・・と、緊急にニワトリ籠に保護。
 しばらくすると、「ぴーぴー」「つぴー、つぴー」と親鳥と交信。
 親鳥がせっせと餌を運んで来て3日後、体力が回復したのか、無事に籠から山に帰ってゆきました。



6 殿様蛙
 浮草のなかにカエルがぴょこん・・。



7 オオサンショウウオ
 近所の農家の水路でオオサンショウウオが緊急保護されました。
市教委と県の自然保護協会の動物レンジャーに連絡、記録を取って放流の措置を行いました。
 体長55p、体重1.18kg。個体識別タグがあって2003年に見つかった個体でした。
 我が家の前の川には登録個体46頭が居るということです。
 (写真はレンジャーによって計測用ゲージに載せられたサンショウウオ。
国の特別天然記念物ですので、文化庁から許可を得た自然保護レンジャーか文化財保護担当者以外の捕獲、移動等は固く禁止されております。念のため)



8 モリアオガエル
 こちらも国天然記念物。夜に虫をおっかけて我が家の中にやってきました。
 ちなみに手前に10円玉を置きました。サイズがおわかりでしょうか。
 ちょっと大きい(・・);、微妙なグリーンでした。
 撮影後、丁重に家の外に帰ってもらいました。



9 ウコッケイ
 草の繁みのなかで卵を抱いているなあ・・と思っていたら・・。
 6月の終わりに、5羽の新顔が生まれました。
 今は、茂みから出て親鳥といっしょに庭中を走りまわっております。
 たくましい子に育ちそうです。



10 お風呂
 金子みすずの詩に「お風呂」というものがありました。小さな女の子が、お風呂について語ったもの。母親にあれこれと世話をやかれて邪魔されず、一人ゆっくりお風呂に入りたい。
 ガラスのかけらや木切れ、瓶などのおもちゃを持ち込み、湯船に浮かべて空想のインドの王様になって遊ぶのが好きというもの。
 「母様と一しょにお風呂に入るときゃ、私、お風呂が嫌いなの。・・(中略)・・・誰も知ってやしないけど、私、お風呂が好きなのよ。」
 なぜか、うちの愛犬もお風呂が好きです。
 田んぼで「お風呂」をしています。

「さんだムラ」だより

山さんが自然に囲まれて家族と暮らすため、山里に移り住みました。
もちろんお米も作っています。
このページでは山さんから送られてきた画像を掲載し、山さん一家の生活の一部を紹介します。

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